バイブルメッセージ Bible Message

主イエスに招かれた者としてふさわしく歩みなさい(エフェソの信徒への手紙4章1~16節)

2022年 10月 1日

主の招きにふさわしい歩みとは

 

「ですから、主の囚人である私は、あなたがたに勧めます。招かれたあなたがたは、その招きにふさわしく歩み、」(4・1)

 

私たちが一つとされるのは、何かの主義主張ではありません。キリスト教でもないのです。主イエス・キリストによって、私たちは一つとされるのです。主イエス・キリストの招きに応じた者たちが、その招きにふさわしく歩むことによって、主イエスの似姿に変えられ、一つとされていくのです。この招きにふさわしい歩みとは如何なるものでしょうか。

「謙遜と柔和の限りを尽くし、寛容を示し、愛をもって互いに耐え忍び、平和の絆で結ばれて霊による一致を保つよう熱心に努めなさい。」(4・2~3)

ここに、謙遜と柔和、寛容、愛、平和という言葉が出てきますが、これらは、すべて主イエス・キリストの内にあるものです。「平和の絆で結ばれて霊による一致を保つよう熱心に努めなさい」とありますが、主イエスを信じ、主に結ばれた者の内に住まわってくださる聖霊様によって、キリストの謙遜、キリストの柔和、キリストの寛容、キリストの愛、キリストの平和が、一人一人の心を形づくられ、私たちは一つとされていくのです。

但し主イエスを信じ、聖霊様が内に宿ってくださっても、自分は自分だと自分を誇り、自己中心に生きようとする思いが内に残ったままならば、他の人と一つとなることの妨げとなります。霊による一致を保つように熱心に努めるということは、主導権を主に明け渡し、心の王座に座っていただくように努めるということです。

そのとき、一人一人の心に満ちてくださる聖霊様によって、キリストの謙遜、すべてを与え尽くすキリストの愛、敵対する者との間に和解をもたらす神の平和が満ち、平和の絆で結ばれていき、一致を保つことができるのです。

 

一つの希望のために

 

「体は一つ、霊は一つです。それは、あなたがたが、一つの希望にあずかるようにと招かれたのと同じです。主は一人、信仰は一つ、洗礼は一つです。すべてのものの父なる神は唯一であって、すべてのものを貫き、すべてのものの内におられます。」(4・4)

「一つの希望にあずかるように招かれた」とありますが、私たちがキリストの招きにふさわしく歩むのは、この「一つの希望」にあずかるためです。

「一つの希望」とは何でしょうか。それは、平和の絆で結ばれ霊による一致によって、異なる者同士が一つとされるという希望です。キリストの体なる教会ほど、異なる人々が一つとされている共同体はどこにもありません。謙遜になって互いに尊重し合い、愛し合い、平和の絆で結ばれ、キリストの満ち溢れる体を造り上げ、キリストにあって一つとされる希望です。この希望が託されている私たちであり、キリストの体なる教会なのです。                            山崎 忍

 

ウェスレアン・ホーリネス教団 浅草橋教会(牧師・山崎 忍)

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